伝統の技と心を継承した新しい器

白磁に描かれた金彩が物語を紡ぐ

マットな白磁に金色で描かれた、繊細かつ躍動感溢れる模様。模様には、絵本の1ページのようにメッセージが込められていて、並べると一片のストーリーが紡がれていく。そんな「読む器」をコンセプトにした器ブランド[SIONE]を手がけているのは、陶板画作家の河原尚子さん。河原さんは京都で約350年続く茶陶の窯元に生まれたが、茶の湯の文化は日本の限られた人のみが嗜む文化になっていることを、もったいなく感じていた。大学卒業後に有田焼で知られる佐賀県の陶板画作家に師事し、その経験を活かして「自分だからできるプロダクト」を追及した結果生まれたのが、茶の湯のように客をもてなす日本の文化を「読む器」に込めた[SIONE]であった。作品は最初に河原さんがストーリーを作り、シーンを器の形と模様などのデザインで表現。その後、型の成形から本焼きまでを有田や波佐見など日本の選りすぐりの産地で、絵付けと焼成を京都で行っている。


 

最近ではさらに活動の幅を広げ、京友禅とのコラボレーションシリーズ[GRACE]を発表。京友禅は京都の伝統工芸品の1つで、着物などで知られる染めの技法。その友禅職人が色を確認する過程で生まれるドット模様を、そのままデザインに昇華させた。伝統の技と心を取り入れながら、同時に伝統にとらわれないモノ作り。それが[SIONE]の大きな魅力である。



■河原尚子
陶板画作家、[SIONE]ブランドデザイナー、Springshow Co.Ltd.代表取締役。茶陶の窯元に生まれる。佐賀で陶板画修業の後、グラフィックデザインを学び、2009年[SIONE]を立ち上げる


SIONE
TEL:075-708-2545
住所:京都市左京区浄土寺石橋町29
営業時間:11:30〜17:30
定休日:火曜
価格帯:平均¥5000
禁煙
http://www.sione.jp/

 

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