抹茶を知る3つのこと

シンプルで美しい抹茶は体にも心にもやさしい

いまでは世界中で愛されている抹茶。日本における茶の歴史は抹茶から始まった。茶葉をそのまま体に取り入れる抹茶はヘルシーな飲み物。ビタミン類やミネラル類、食物繊維なども豊富に含まれており、健康促進や美容面での効果もあると言われている。

抹茶は、鮮やかな深緑色のものが上質で新鮮である。この美しい状態を保つためには湿気の遮断や遮光に気をつけ、低温の場所で保管しよう。様々な種類がある中で、おすすめは京都の宇治抹茶。抹茶の中でも上質であると不動の地位を誇る。
また、抹茶には濃茶といって濃度の濃いものもあるが、これは練るような感覚。一方で一般的に普及しているのが薄茶といって誰でも手軽に点てられる。

京都に来たら、抹茶を飲んであなた好みを見つけよう。


日本独自の文化「茶の湯」を完成させた千利休

千利休(1522-1591)とは、茶の湯(侘び茶)を完成させた人物。生まれは、現在の大阪の商家で、茶人となってからは当時の天下人・豊臣秀吉に仕えた。それまでの茶は、いわゆる喫茶で、豪華な部屋や道具で賑やかに楽しむものであったが、利休が提唱した侘び茶は極限まで装飾を排除した日本的な不足の美を追求したもの。その後、3つの流派に別れて現在も受け継がれている。


茶道に書かせない10の道具

■亭主側の道具
茶の湯には、たくさんの道具が使われるが、最低限のものを紹介しよう。まずは茶碗(A)。この中へ抹茶と湯を注ぎ、抹茶を点てるのだが、そこに欠かせないのが茶筅(C)。1本の竹を16〜120に割って造られる繊細な道具だ。抹茶を入れておく「棗(E)」も漆塗りなど匠の技が用いられているものが多い。

  • A:茶碗。抹茶を点てる器。風合いや絵柄、手触りなどを楽しもう
  • B:茶巾。茶碗を拭くための小さな布
  • C:茶筅。抹茶を点てるための道具。リズミカルにまた素早く振る
  • D:茶杓。抹茶をすくうための道具。茶会を催す時は亭主が削って作るのが本来の姿だとされる
  • E:棗。薄茶を入れておくための薄茶器のひとつ




■客側の道具
お茶会に臨む時に、客側が持っていくものは次の通り。茶碗は大切にあつかうこと。畳から高く持ち上げることなく、両肘をついて目線を低くして拝見するのが基本。古帛紗(F)は茶碗などの道具を拝見する時に添えるものだ。また、出された菓子を乗せるための懐紙(H)、切るための菓子切り(I)もあると良い。

  • F:古帛紗。15センチ程度の正方形の布。かつての茶人が好んだという柄のものが多い
  • G:帛紗。お道具によって古帛紗と使い分ける。流派によって大きさが異なる
  • H:懐紙。菓子の取り皿として使う紙。二つ折りになっているので、輪の方を手前にして使う
  • I:菓子切り。主菓子を切る時に使うもの。柄の部分に花や動物など、さまざまなものがかたどられている
  • J:扇子。茶の湯用の扇子は、涼を取るためのものより小さい。あいさつや掛け軸を見る際に自分の前に置いて結界を示すために使う

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