お土産にどうどすか 生八ッ橋

京都のおみやげと言えば、八ッ橋…今も昔も京都を代表するお菓子ですよね!
実は京都のお土産菓子の売り上げのうち45.6%も占める人気。お土産コーナーにずらりと並ぶ、くにゃっとした三角、そして真ん中に丸い餡がうっすら見える餡入り生八ッ橋には何とも言えない愛嬌があります。今回はそんな生八ッ橋の謎に迫ってみました。

“生”ということは・・・?

そう、あえて「生」とついているのは、八ッ橋はもともと生ではなかった証です。元祖八ッ橋は焼いた「固い八ッ橋」であり、その形にこそ八ッ橋という名前のルーツが隠されているとも言われています。この元祖八ッ橋は、「六段の調べ」などで知られる琴曲の八橋流の開祖、八橋検校の名にちなむもので、八橋検校が亡くなった時、彼を記念して琴の形をかたどった「八ッ橋」が1685年に発売されました。この固い八ッ橋は300年にわたって今でも愛され続けています。

しかしこの八ッ橋、焼く前のものをそのまま食べると美味しいことは八ッ橋屋の間では知られていました。そして1966年、焼く前の生地の中に粒あんを挟んだ「生八ッ橋」が発売されました。こうしておなじみの「餡入り生八ッ橋」が誕生したのです。

抹茶×シナモンは定番の組み合わせ

日本の自然がぎゅっ!

さてこの「生八ッ橋」、実は原材料にも相当なこだわりがあります。生八ッ橋などを製造する製菓会社のひとつである「おたべ」(八ッ橋の人気ブランド)では、生地には京丹後市などで作られたコシヒカリという良質の日本米の米粉を、つぶあんは北海道十勝地方のエリモ小豆を、水は日本の名水百選に選ばれた福井の瓜割(瓜も割れるほど冷たい)の水を使っています。このように八ッ橋は日本の自然の恵みがぎゅっと詰まった特別なお菓子なのです。

味の楽しみもいろいろ

「おたべ」で販売されている生八ッ橋の定番は抹茶とシナモンですが、季節にあわせた味が限定で販売されるので、どんな生八ッ橋に出会えるのか、いつも楽しみです。春は桜、夏はゆず、秋は栗や芋、冬は黒豆など、カラフルでかわいい生八ッ橋を探してみてください。最近では、食べやすいサイズの「こたべ」やチョコレート味の生八ッ橋も人気。

京都にきたらぜひ、餡入り生八ッ橋をお試しあれ!

一口サイズの「こたべ」も人気

京都銘菓おたべ
URL:http://otabe.kyoto.jp/

江上花帆/Kaho Egami
江上花帆/Kaho Egami

日本/京都大学 文学部/時間があったら京都をお散歩。趣味は料理とガーデニング。週末は時々、農業。ーーーJapan / Faculty of Letters , Kyoto University. / I always take a walk in Kyoto once I am free. I like cooking, gardening and usually go farming at weekends.