陶磁器のお医者さん!?金継ぎの世界の魅力

「形あるものはいつか壊れる」とばかりに、思い出が刻まれた器も、いずれ割れたりヒビが入ってしまう。そんな時、あなたならどうしますか? 日本には「金継ぎ」という修復方法があります。「金継ぎ」とは漆で茶器などの欠けや割れを修復し、主に金色などで色目を付けて仕上げること。

壊れてなお美しい。そんな金継ぎの魅力を追って、紫野は大徳寺前の「漆芸舎 平安堂」さんを訪ねました。店主の清川さんは寺社仏閣での修理に漆職人として長らく関わった後、現在は工房内で様々な器や文化財の漆を使用した修復を手掛けています。金継ぎや金箔貼り体験教室もここで開催されます。


「ヨーロッパでは教会建築や絵画など修復技術が広く敬意を集めているけれど、その本質は傷を隠すこと。金継ぎは模様を付加し、それ自体が創造。でありながらオリジナルを大きく崩さない。その点が海外からのお客様には斬新に映るようです。」そう話す清川さん。「金継ぎとは、器に再び命を吹き込み、過去と未来を繋ぐこと。」という信念を持たれています。


人の髪!や狸の毛など、用途によって様々な清川さん愛用の道具。


能面など修復にあたって必ずしも金色を付けないことも。


「室(むろ)」と呼ばれる、漆を施した器を乾燥する場所。湿度温度は一定範囲に保たれている。

金継ぎ教室のひとコマ。取材日はアシスタントの藤田さんが指導していました。海外からの受講者も多数。


お皿に漆で模様を描き、金箔をペタッ。剥がすと模様が転写します。


金継ぎは、漆を使用した工芸「漆芸」の一部。店内には様々な漆仕上げの作品が並ぶ。清川さんは日本産漆での仕上げにこだわりがあり、漆は非常に貴重な国内産を使用。漆農家さんへの深い感謝の気持ちをお持ちです。

金継ぎの原点はとてもシンプル。物を大事にし、無駄にしないこと。豊かな暮らしと核家族化の進行で失われつつある日本人の精神性です。そこに、不完全なものに美を感じる美意識が溶けこんだものが金継ぎ、まさに日本文化のエッセンスが凝縮されています。日本・京都を深く知るに欠かせない場所、それが漆芸舎 平安堂です!

 

●漆芸舎 平安堂
電話番号:075-334-5012

住所:京都市北区紫野門前町14

営業時間:10am-6pm

定休日:毎週水曜日

価格帯:線香などは1,000円~、金継ぎが施されたものは8,000円~

WEB:https://shitsugeisya.jimdo.com/

漆芸体験:ご予約が必要です。

詳細はheiando@outlook.jpまでお問合せください。英語対応のスタッフがいる場合は、教室・お買い物を英語で対応するほか、お電話によるお問合せも英語で対応します。E-Mailのやりとりも英語行う事が可能です。

山根敬章/Takaaki Yamane
山根/Yamane 敬章/Takaaki

英語観光ガイド Private tour guide in Kyoto 京都御所以北をこよなく愛す京都市ビジターズホスト(京都市認定通訳ガイド)。2017年10月から150回以上の英語ガイドを実施、世界各国から訪れるお客様に京都の魅力をお届けするのを楽しんでいます。プライベートツアーのご予約は以下のリンクまで。 --------- As a City of Kyoto certified (Kyoto Visitors Host) English tour guide, I have conducted over 150 tours in the last year. I enjoy sharing Kyoto with visitors from around the world and have a particular love for the northern part of Kyoto, the area north of the Imperial Palace. Please check out the link below to book private tours.. クレマチス:京都市ビジターズホスト検索サイト Clematice, a webiste where Kyoto Visitors Hosts are listed.