着物でお料理?! ~リサイクル着物店 彼方此方屋(おちこちや)~


「あずき3粒包める布は捨ててはいけない」。昔の日本人はそう教わりました。着物は捨てるところがないと言われています。サイズが合わなくなるとほどいて作り直します。古くなると小物に仕立てます。それでも使えなくなると天然素材の着物の生地は最後には土に帰ります。「本当のリサイクルが着物では叶うのです」と、店主のたなかさんは語りました。16年前にもっとたくさんの人に晴れ着としてだけではなく、日常着として着物を着てほしいという願いからリサイクル着物のお店を開きました。


着物を着て台所に立ち毎日の晩ご飯の支度をしたり、お掃除をする。そんな光景が見たいという思いがたなかさんにはあります。「持ち込まれる着物それぞれにストーリーがあり、時には胸が熱くなる時もあります。」柳行李にいれて大切に保管されていた着物にもう一度光を当て、新しい持ち主に引き渡すとき、この仕事の喜びを感じるそうです。最近では新しい持ち主とともに遠く海を渡る着物も多くなったそうです。外国人のお客様は、コレクションとして、インテリアに使うために、ジーンズの上からサラッと羽織るために、と自由に着物を楽しまれるそうです。


また、「近頃は男性のお客様もずいぶん増えました」とたなかさんはおっしゃいました。
取材中にも日本人とともに外国人の男性のお客様がお土産を探しに来られました。ドイツから来たデニスさんはうぐいす色の浴衣を試着。着心地を確かめるように何度も小さく頷いて、購入されました。


店内では1970年代のユーズド着物を中心に販売されていますが、なかには1930年代のヴィンテージ着物もあります。価格は素材や状態によってウールの着物で1000円〜、シルクは4000円〜、袋帯2000円〜、海外の方にも人気のある羽織が1000円〜ととてもリーズナブル。小物まで含めても全身で1万円台から揃います。
たなかさんの一押しはこれからの季節、お手入れが簡単で暖かく、気軽に着れるウールの着物。


店名の「彼方此方(おちこち)」は「あちらこちら」を表す古語。「距離だけでなく、未来と現在をつなぐ店でありたい」というたなかさんの思いにあふれたお店です。

●彼方此方屋(おちこちや)
セカンドハンド着物ショップ
TEL:075-344-4566
住所:京都市下京区仏光寺通柳馬場東入
アクセス:市バス四条高倉 徒歩3分
阪急電車烏丸駅 12番出口徒歩3分
営業時間:11:00-18:00 月曜日・第2火曜日定休
https://www.ochicochiya.com/

勝見優子/yuko
勝見優子/yuko

日本/京都市認定通訳ガイド/ 歴史のある古い物が大好き。 そして新しいものを生み出す京都の人も。 私と一緒に古くて新しい京都を発見しましょう。ーーーJapan/Interpreter guide certified by Kyoto city/I like historical, old things. And I also like people in Kyoto who create new culture. Why don’t you discover traditional but innovative Kyoto with me?