京都人の粋な涼み方、川床(1)

京都の夏の風物詩「川床」。鴨川べりや貴船にある飲食店が、夏になると川の上にテラスのように床を出して食事を提供する。
そんな川床にはどんな魅力があるのだろうか。鴨川沿いの京町家で暮らす、アメリカ出身のジェフ・バーグランドさんの視点から探ってみよう。

リバーサイドは夏の特等席

桜が舞う季節が過ぎ、日射しが強くなり始めるころ。5月1日は京都人が初夏の訪れを感じる鴨川納涼床がスタートする日。鴨川にせりだした屋外スペースで飲食を楽しむ納涼床は、毎年5月〜9月末日まで開催され、京都人だけでなく観光客にも人気のスポットとなっている。
納涼床の始まりは江戸時代初期、鴨川の水面の上に床几と呼ばれる木製の台を設置して楽しんだ。「同じ漢字ですが、川の中に出していたものは川床(かわどこ)、現在の店からせり出したものは川床(かわゆか)と読みます。明治時代は7・8月あたり、2ヶ月ほどの期間だったようです。大正時代になると治水事業のため川の中の床が禁止され、第二次世界大戦によって完全消滅した時期もありました。」そして戦後、納涼床を次世代へ伝えるべく復活し、今の形態に。現在では二条から五条までの間、約90軒の川床に人々が集う。古くは和食の店がほとんどだったが、昨今はイタリアンやフレンチ、カフェやバーなどさまざまな川床の店がある。「5月と9月だけ昼床があり、6〜8月は夜のみの営業。控えめな照明の下、夜風に吹かれて過ごすナイトタイムはとても気持ちが良く、時間を忘れさせてくれます。歴史ある京都の川床文化、ぜひ体験してみてください。」




  • ジェフ・バーグランド(Jeff Berglund)
    アメリカ・サウスダコタ州出身。1969年に初来日、1970年に再来、現在は京都外国語大学の教授として教壇に立つ。テレビや執筆活動で活躍する一方、京町家の自宅で英会話教室も開いている。また、京都国際観光大使としても活動している。
    http://www.jeff-kyoto.com



掲載されている情報は2017年5月時点のものです。

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