下鴨神社と糺の森

京都の地図を眺めると最初に目に飛び込んでくる?こともあるY字。2つの川、賀茂(加茂)川と高野川、そして2川が合流して呼び名が変わって鴨川。Yの上部の2本の線が挟む場所はニレの木を中心にして3000本以上の木々が森をなし、その面積は12万4千㎡におよびます。広さはフットボール(サッカー)フィールド17個分、かっては現在の3倍を超える広さがあったというから驚きです。下鴨神社はこの森に鎮座し、この神聖な森は糺の森と呼ばれています。平安時代の随筆にもこの森は描かれ、紀元前西暦90年に神社の修理をしたという記録が残り、縄文時代の土器も出土しています。

下鴨神社は京都のユネスコ世界遺産17資産にかぞえられ、1994年に神社として初めて世界遺産に登録されたという顔もあります。訪日旅行客が急増するなか、下鴨神社は比較的、喧噪を離れ静寂を保っています。そんな下鴨神社は日本で育った人達が神社に対して感じるものの1つの典型を見せてくれる場所ともいえます。訪日観光旅行客や京都在住の外国人の皆さんに是非知って欲しい場所です。

私が思う古来の趣をもつ神社というと、鬱蒼とした森があったり山のふもとにあったりする。日常世界を離れて分け入っていく感覚があって、自分・個を圧倒するようなスケールの大きな森がある。お祭りでお店がでるときには賑やかだけれど、その華やかさはあくまで非日常であって、普段は参拝者もまばら。周りに自分しかいない時も事もあって、心を落ち着かせるためのところ。

水辺も古来の神社に欠かせない要素。昔はその清らかな川で手を洗っていたりしたんです。森が静なら、川はそれと対照的な動のエレメント。絶え間ない流れは仏教伝来以前から人々に無常観を与えていたのかもしれません。下鴨神社には4つの川が流れ、それぞれ泉川、瀬見の小川、御手洗川、奈良の小川と名前がついています。

中でも御手洗川は長らく参拝者に愛され、7月の夏の暑い盛りに開かれる御手洗祭りで良く知られています。川の一カ所をせき止めて膝の深さの池を作り、参拝者は裾をまくりあげては冷たい川の中をしずしずと進みます。特に足を清め、より健康になるための禊の儀式です。手にはロウソクをもって、火を灯して設置された燭台に立てる。今を生きる家族や亡くなった家族を想ったりする事もあるでしょう。

神様は時代に合わせて世の中のあらゆるものごとを見守っておられます。神社って新しく作られたりもするものなんです!2017年に新しく建立された雑太社にはラグビーボール型の絵馬がずらり。でもどうして?実は下鴨神社は19世紀末に日本で初めてラグビーの試合が開催されたところ。2019年はラグビーワールドカップ日本開催年ですね。ラグビー選手でなくでも大丈夫、下鴨神社・糺の森に出かけて、あなたが応援するチームの奮闘を祈りにいきましょう!

●下鴨神社/賀茂御祖神社
アクセス:京阪電車出町柳駅徒歩5分
拝観時間:6:30am–5pm
拝観無料

山根敬章/Takaaki Yamane
山根/Yamane 敬章/Takaaki

英語観光ガイド Private tour guide in Kyoto 京都御所以北をこよなく愛す京都市ビジターズホスト(京都市認定通訳ガイド)。2017年10月から150回以上の英語ガイドを実施、世界各国から訪れるお客様に京都の魅力をお届けするのを楽しんでいます。プライベートツアーのご予約は以下のリンクまで。 --------- As a City of Kyoto certified (Kyoto Visitors Host) English tour guide, I have conducted over 150 tours in the last year. I enjoy sharing Kyoto with visitors from around the world and have a particular love for the northern part of Kyoto, the area north of the Imperial Palace. Please check out the link below to book private tours.. クレマチス:京都市ビジターズホスト検索サイト Clematice, a webiste where Kyoto Visitors Hosts are listed.